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状況は(ノ ゚Д゚)ノ === ┻━━┻  な感じ。
by b-4mayuge
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ココロ舞い・ヒト

※注意
このジャンルそのものについて。

1.良識のない方の閲覧はお断りします。
2.ほぼノンフィクションですが、筆者の独断と偏見で構成されています。
3.多分に暗い話題が多いはずです。

以上の注意点をお読みになり。
それでも読みたいと思う方だけがお読みください。







嗚呼。これは多分掃き溜めなのだろう。

彼はそういう人間である。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

ある予備校の教室。

まわりは高校の同級生が多かった。

大学に落ちたからといってこれといって勉強する気になれず。

いや、去年落ちてしまった段階で彼にとってのソレは終わっている。

彼はおそらく頭はいい。勉強という概念だけを考えるならば、だが。

ただ、彼は飽きっぽく、そして我侭であった。

まぁ、それはさりとての問題ではない。

100%の力をだしたはずのソレで彼は失敗した。

だから、掃き溜め。

まぁ、周りもが必ずしもそうであるとは限らないのだが。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

電子音が鳴り響く。

レバーの音と、ボタンをたたく音。

”勉強なんぞやってられっか”そんな台詞とともに

仲間と向かうのは、そんな場所。

ただ。彼が気にしているのは、仲間よりも

昔、逢った少女。

いや、少女とは言うまい。

彼女はすでに大人。

彼が掃き溜めの残り滓だとしても。周りがすべてそうとは限らない。

そこは、彼が思っていたような終着駅ではないのだから

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

「やっほ 久しぶり」

そんな声。

「あれ?覚えてない?ってゆーか、○○君だよね?」

彼が覚えていた少女では。なかった。

「あー、背、伸びたから」

背の順で。前から2、3番目にいた彼女は綺麗だった。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

カツカツ。黒板とチョークの音。

カリカリ。ノートと鉛筆の音。

さすがに。一月ぶりのソレはそう簡単にはいかない。

彼が彼女に告白して3日。

青い思いは、物事をただ単純にする

彼は本気になった。多分、1年前よりもずっと。

彼は思う。神様はいる、と。

理由はすでに知れず。彼女は彼の導き手になった。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

彼は思う。神様なんていない。いや、いるかもしれない、でも。

それは、悪魔のカタチをした神様だ。

唐突に消えた導き手。

それはただ、露となって消える。

自転車と、自動車と、ヒトだったもの。

彼の目にやきついたはずのソレを。彼は覚えてはいない。

彼は人形になった。

カリカリカリカリ

ただ、あの約束を守ることが、彼が動いている理由。

二人で掲げた、その絵馬と、

「二人とも志望校に受かりますように」

二人だけの約束と。

「受かったらさ、楽しいよね?」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

彼は識っている。

ソレを認めなくてはいけないことを。

彼は知っている。

自分の思いと、他人の思いと、友人の思いを。

彼は識っている。

自分がどれだけ脆く、弱いかを。

彼は知っている。

「あんた見てたら、誰も悲しめないじゃない・・・」

そう、呟いた、彼女の友の、オモイを。

彼は初めて泣いた。

彼は、初めて、涙を流した。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

約束は、そこにある

人間になれた彼は、その意味を知っている。

それはただ彼のココロを満たすもの。

その想いは、誰にも分からずとも、ただ、彼だけは識っている。




第一話
ココロ舞い・ヒト
by b-4mayuge | 2005-11-30 16:16 | ある男の回想録
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