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状況は(ノ ゚Д゚)ノ === ┻━━┻  な感じ。
by b-4mayuge
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既視感・ユメ

※注意
このジャンルそのものについて。

1.良識のない方の閲覧はお断りします。
2.読み物と化していますので適当にかつ、適切にお楽しみください。
3.多分に暗い話題が多いはずです。
  筆者に引っ張られると鬱になる恐れもあります、ご注意ください。
4.現実とは相応の差異があります。ご安心ください。
  ってーか多少美化しております。ご了承あれ。

以上の注意点をお読みになり。
それでも読みたいと思う方のみ、お読みください。


PS:明日から寒くなります。
皆さんも風邪にはお気をつけあれ。
なんつって。






羽を休めた小鳥

その枝にも他の鳥がくる。

元気のいいもの、疲れきったもの

ふと訪れたもの、どこかへ旅立つもの

その枝にとまるものすべての道程を語るように

その枝はしなり、震え、たわみ、そしてすべてを受け止める。

時が優しく、そして残酷に、そのすべてを受け止め、消し去るように・・・

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

それは悲しみの記憶。

何時か見た、いや、経験した色。

大切な何かを、何処かに落としてしまったこと。

それに気付いていて、しかしそれを否定する。

人は脆い。大事なものを無くしてしまっては生きていけないほどに。

だが。

自分すら騙せぬ嘘は人を傷つけるだけ。

記憶は消えない、ただ去り行くのみ。

人は強い。思い出を仕舞ったまま歩き出せるほどに。

涙は悲しみの発露。

その慟哭は自らの心の扉をこそ、ノックするのだろうから。

大切な何か。それを無くしたことを認めねば歩くことなど出来ない。

たとえそれで全てを無くしたとしても

終わらねば次へは進めない。

永遠にそこに留まるか。全てを無くして始めるか。

それを選ばねばならぬとしたら、あなたはどちらを選ぶのだろう?

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

彼は死んだ。

その事実を、その人は受け止められなかったのだろう。

虚ろな顔の彼女は、涙を流すことさえ出来なかったのだろう。

嗚呼。これはあの時の俺。

虚ろな人形のごとく、ただ生きているだけの、あの時と同じ。

識っている

選ぶのは彼女。その道がまだ続くかもしれないことを。

虚ろな顔にこう、告げる。

「彼は死んだ。もう、二度と、還ってなど来はしない。」

壊れる仮面。

それを受け止めることが出来る人間はそこにはいなかった。

みなが静かに見つめる中。

彼女は。笑った。

泣きながら、笑った。

俺に出来るのは、ただ、事実を伝えること。

自分すら救えぬ無力な人間に、他人を支えることなど出来ようはずもない。

誰の言葉だったろうか?

人の荷物を背負うことが出来るのは自分自身だけだ

支えたつもりで寄りかかっても、それはその人間だけを支えている。

自分の荷物を支えれないものは、すでに生きる意味など失っている。

涙色の記憶。

それを支えることが出来るのも、そう。

自分だけなのだと。

その涙は、何時かの涙に似ていた気がした。

もう少し、あとちょっとだけ。歩いてみよう。

その先に、何か、面白いものが見つかるかもしれない。

何時か見た夢は、陽炎と消えた。

あの日掴んだ希望は、露となって散った。

それでも、嗚呼。

希望は虹色。夢は果てなく。

何時かの約束が、潰えぬように、進んでゆくのだろう。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

鳥は飛び立つ。

その空の先に何があるかすら知らず。

その翼がどれだけ傷つこうとも。

鳥は飛ぶことしか識らないのだから。

その空が。

何時かの夢のように。

七色の光に満ち溢れることを、ただ、信じて。

そして日は昇る。

世界に光が満ちる。

たとえその目に光が映らなくても

ただ。前だけを見て・・・・・・・・・




終話。既視感・ユメ

ある男の回想録。
記憶はここで終わる。
続くのは、真実の今。
by b-4mayuge | 2006-01-18 20:06 | ある男の回想録
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